上咽頭炎の漢方治療

上咽頭炎の診断を受ける方が増加した

新型コロナウィルス感染症が流行したせいだろう

特にオミクロン株に変異してから「咽頭痛」の訴えが増え、それとともに耳鼻科ではBスポット治療の頻度が急増しているようだ。私のところには受診したが治らない・いつまでも症状が続くと仰る方からの相談になるが、上咽頭炎も例にもれずそのパターンだ。この上咽頭炎、私かが考えるには「皮膚病と一緒」なのだが、なぜそう考えるのか書いておこうとおもう。

上咽頭は鼻腔の奥で咽の一番上にあたる部位。喉頭が前部、咽頭は後部になる。

新型コロナウィルスは呼吸器系と親和性が高く増殖部位が限定的だった。オミクロン株に変わってからは特に咽喉部に症状を訴える方が多くなった。この夏に感染爆発した第7波もそうだ。

耳鼻科で治療が行われているBスポット治療は綿棒の先に薬剤(塩化亜鉛)を付けそれを擦過(こすりつける)するもの。つまり病巣は鼻の入り口から届く範囲にあることがわかる。

炎症・腫脹・膿そして鼻汁の増加

鼻腔内なので発症部位は体内であるように思われるし粘膜層ではあるが、ここはまだ外界と変わりない。つまり「皮膚表面」に炎症・腫脹・膿そして浸出液が出ている皮膚疾患と捉えて治療を施してみる。すると早期に症状が緩解する

  • 鼻だから耳鼻科
  • 鼻だから肺の支配器官
  • 後鼻漏は痰飲

そうではないのだ

皮膚表面がただれていて浸出液が漏出していたとしたらどう捉えてどんな治療をするだろうか?

改善がみられない方は後鼻漏の捉え方を今一度考えなおしてほしい

発病後1年程度のものであればひと月もしないで緩解しています

何より、痛くてつらいBスポットをやらずに済んだと喜んでいます。

目次