好酸球性副鼻腔炎について
難病指定
慢性的な鼻閉や鼻汁、喘息の原疾患がコレであったというものもある
特に気管支喘息を併発している好酸球性副鼻腔炎は厄介
鼻粘膜の肥厚が強く、鼻茸があり手術を勧められる
しかし術後の予後が良いとは言えず踏み切ることができない
切除をしても体質が変わらなければ再発する可能性もあるだろう
ではどういった生活習慣が問題なのだろうか…
先日ご相談にいらした方から変わった質問を受けた
「好酸球性副鼻腔炎の人に特徴的な性格はありますか?」
漢方は性格診断をしている訳では無いのでそういう分類はしないのだが
顧みるとなる程と思ったので書き残しておく
「性格ではないけれど緩急の激しい生活をする傾向はあるとおもいます」と答えた
基本的に平和的・緩徐な思考でダラダラするのが好きである
しかし趣味などのスイッチが入ると徹夜してでもやってしまう
結果的に睡眠は不規則になる
当然自律神経は乱れ、免疫細胞たちが暴れ出す環境をつくってしまう
日本はなぜアレルギー大国か?
これはストレス負荷との関係が大いにある
かつて戦争に敗れ貧しかったこの国の人民はストイックに生きていた
敗戦から立ち直るため豊かさを求め一生懸命に生きてきた
勉強や友達との外遊び以外にやることのない子供
馬車馬のように働く大人
夜はテレビ囲んだ家族団らんが過ぎれば床に就く
当然その手にスマホなど無い
年月が過ぎ高度経済成長期になると豊かさとともに“ゆとり”が生まれた
一度裕福を味わい何もしない幸せに浸ると抜け出せなくなる
ストイックだった頃のストレス負荷は弱まり
反対に急にかかるストレスは酷く重荷に感じるようになる
ストレスのかかっている間は症状は出ていないがそれから開放された瞬間にアレルギー発作は始まる
仕事が軌道に乗った、試験勉強が終わった、病人の介護が終わった、嫌な職場から異動になった、、、
気を張って耐えていたものがふっと力が抜けた瞬間に症状が始まるのである
1日に置き換えると
仕事が終わり家路に着くと喘息がはじまる
帰宅した瞬間に身体を掻きむしるアトピー
休憩・食事中に鼻炎症状が出る
布団に入ると喘鳴が出る、ボリボリと掻きはじめる
これらはストレスから開放されたタイミングで症状が出ている
ではどうすればよいのか?
かつてアレルギーが少なかった時代のようにメリハリある生活で普段から負荷をかける
カラダを重くしないことがキーである
就寝→起床時刻は規則正しく
運動をして汗をかく
食事は適量を適度な間隔で
健康の3要素である食事・睡眠・運動を規律的にとることです
好酸球性副鼻腔炎の方は特に睡眠が不規則なことが多いように見受けられます
ヒトは寝だめは出来ません
毎日適切な睡眠時間を確保するよう特に就寝時刻に気を付けてください
漢方は何をするかというと肥厚した粘膜の浮腫を鎮めます
肥厚する原因は運動不足で汗をかかない、睡眠不足と食べ過ぎ(特に甘味とアルコール)により
余分な水・熱の蓄積がおきているから
・手術は回避したい
・西洋薬を一生続けるのは嫌
・不規則な生活習慣は直したくない
漢方薬の服用とともにご自身のことを顧みる必要はあります
難病といえど作り出したのがその方のカラダですから戻す力も持っています