カラダの中と外、内側とは?

ある患者さんとの会話で私が

「腸はカラダの外側じゃないですか」と言うと

んん!?と怪訝な表情を浮かべた

漢方をやっているとカラダの捉え方を日々妄想する変な癖がつく

口から肛門までは一本の管であり

極論を云えば内視鏡ひとつで通過することも可能である

口腔や大腸などは細菌が無数に存在することでも分かるように

外界に近い環境であるため「腸はカラダの外側」と表現した

肌は腸の鏡というのもなるほどである

漢方ではこの部分を内(うち)と呼んでいる

私の考える内とは口腔~食道~胃~小腸大腸である

*途中で繋がっている胆のうは特殊な部位

いっぽう漢方で外(そと)と呼んでいる部位がある

私は鼻腔~気道~肺胞であると思っている

内と外は

一見すると体内であるが、実際には外界と繋がっている「カラダの外側」を現わす言葉であると思う

内実す:便秘

外証未だ去らず:呼吸器の症状が残っている

これらの部位は表裏ではなく内外

私の妄想では内と外はどちらも

表裏内外・半表半裏についてはもう少し考えが纏まったら書こう

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