#34「中医伝統流派の系譜」③傷寒夾証
2000年12月発刊 中医伝統流派の系譜/東洋学術出版社
傷寒派の歴史 明〜清代に台頭した傷寒学派のお話です
張仲景が記した傷寒論はプロトタイプでありながら既に完成されておりこれ以上の医学書は作り出せないとまで言われています。
明代には 仲景の理論に肉付けするように『夾証』という考え方が登場しました。
患者個々人の体質を診てそれを基に弁証するという考え方です。
おそらく現代中医学をやられている方はこの理論が最も近いのではないかとおもいます。
傷寒論には温病という文言があります。
明代末〜清代に入ると、仲景の六経を踏襲した温病派が登場しました。