#24「漢方の特質」③大塚敬節 漢方と民間薬、漢方薬の成分

漢方の特質 大塚敬節著 創元社 1971年発刊

漢方薬局にいると

・民間薬を求めてこられる方

・ハーブと混同している方

・身体に良い食べ物を聞かれること

などがあります

今回の文章はそれらの疑問に答えるべく内容となっています

民間薬・ハーブ・食品であっても漢方流の診断の元に扱えばそれは漢方であり、

モノは漢方薬であっても漢方流の診断を無視して扱えば漢方ではなくなってしまいます

ハーブは発祥地域が異なり理論体系が異なります。

リコリスと甘草など重なるモノもありますが、

中国にはじまり東アジア圏に広がったのは中国伝統医学であるため日本では漢方の方がなじみ深いのでしょう

本に登場した続命湯と麻黄のお話

私は漢方理論・処方構成には「同種療法」という考え方が基にあると思っています

・麻黄を動悸に使う

・桂枝をのぼせに使う

・半夏を咽の違和感に使う

・大黄を下痢に使う

といった具合です

二日酔いに向かい酒というのもそうかもしれません

今出ている症状と同じベクトルの生薬を用いて緩和させるということが漢方には出来るのだと思っています

抽出したエフェドリンではこの使い方はできません

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