葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏(柴葛解肌湯)
オミクロン株に「葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏」が有用な可能性!
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/matsuda/202201/573583.html
この組み合わせは柴葛解肌湯という処方を医療用漢方エキス製剤で代用するために組まれたもの。柴葛解肌湯は約100年に全世界に広がった「スペイン風邪」が流行した際に日本で使用された方剤だ。和田東郭(1742-1803)が創成し弟子の木村博昭がスペイン風邪に用い死者を一人も出さなかったという逸話がのこる
柴葛解肌湯
石膏・柴胡・葛根・半夏・生姜・黄芩・芍薬・桂枝・麻黄・大棗・人参・甘草
*浅田家方は大棗を含まない
つまり「葛根湯+小柴胡湯+石膏」という構成をしている
「太陽+少陽+陽明=三陽合病」なんでもアリというわけです
covid-19に対しては?
とうぜん東洋医学会の先生方は過去の流行もこの方剤も承知しており2年前から東北大学をはじめとした発熱外来でデータをとっているそう。その処方が葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏。
急に話題に上がった感がありますが、オミクロン株に対してだけ効果があるのではなく2年前の武漢株・α株の頃から使っています。感染初期から悪寒・発熱に咳嗽があり、さらに煩躁も伴うような症状の激しい急性の感染症に対して用いるもの。
「此の方、桂枝の類を用いて発表すれども汗快くでず、反って熱気じっくりと手づよくあつき様なる勢になり、柴胡の症あれども亦表症ありて、柴胡にて発汗すべき様にもなく、又白虎を用ゆべき様子にてもなし。唯熱気熾盛にして、或いは頭痛甚だしきものあり、或いは身体疼痛するものあり、あるいは衄血するものあり、兎に角上部閉塞する形にて解熱し難く、たまさかには譫語或いは発狂同様に躁しきものあり。」
以下の動画は勉強会でお話した内容です
退屈だとおもうので倍速にしてご覧ください
最後に一言
エビデンス漢方(つまりコロナだから柴葛解肌湯)は漢方の衰退を招く