口唇の荒れと黄連湯

私は1月末に新型コロナウイルス感染症に罹患しました

検査で陽性となったのは2度目です

38℃台の発熱と咽痛が主な症状でした

2-3は日37℃台の熱がありましたが

咳や痰、後鼻漏といった呼吸器症状が残ることはありませんでした

しかし1つそれ以前と違った体調変化がありました

それが口唇の荒れです

ひび割れが2か所あり、カサカサして皮が剥ける状態を繰り返していました

思い返せば4年前の夏に初めてコロナに罹った後も口唇の荒れが出て皮膚科で相談したことがありました

おそらく”コロナ後遺症”の1つなのでしょう

寝られない・動けない・食べられない等の重いものではなく

食事の時痛いくらいなので地味に困る程度ではあるのですが

いつまでたっても治らないのも嫌ですし

衛生的にも良くないです

さてはて、どうやって考えたら良いだろうか…


患部の状態としては

乾燥していてリップクリームを塗りたい

ひび割れは深く見た目にも痛そうである

口唇が主だが口周囲の皮膚も荒れて皮むけしている場合もある

ワセリンを塗っても保護にしかならず

私の場合は時々ロコイドを塗って落ち着かせて誤魔化していた

自分の治療のために

このひと月患者さんを観察したり話を伺っていると

同様の悩みを抱えている人

以前荒れていた人

が一定数いることが判明した

統計的には若い女性や痩せ型の男性に多かった

発熱後の症状だから傷津による陰虚であれば補陰だろうか?

それとも熱の残存であれば清熱するべきだろうか?

発症部位が口唇であることから”胃”と関連があると定め

黄連が含まれる処方から選択することにした

黄連解毒湯(温清飲)・黄連阿膠湯・三黄瀉心湯・半夏瀉心湯・黄連湯・女神散

そして胃熱を抑えつつ胃陰を補うとなると人参が欲しい

この中であれば半夏瀉心湯・黄連湯・女神散である

傷寒論の条文には

「傷寒胸中有熱、胃中有邪気、腹中痛、欲嘔吐者、黄連湯主之」

外感病に罹患した時に者がやや中に入ってくるその邪熱により心下の熱や腹中の痛みなどを訴える場合に用いられるのだが

ツムラの茶色の手帳には

「1;心窩部の停滞感や重圧感、食欲不振などを伴う場合

 2;舌に黄色苔、又は白苔があり、口臭を伴う場合」

とある

コロナウィルス感染後の痰・後鼻漏は”へばり付いて取れにくい”状態のものが多い

言い換えれば少し汚いモノが残っている

これが食道を介して胃までの辺りで生じた場合に

胃熱から食道~胃に粘膜損傷が起こり

→口唇の荒れに発展すると判断した

黄連湯:半夏・黄連・甘草・桂枝・大棗・乾姜・人参

抜群に効きます

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