ホットフラッシュ・50代女性
1年ほど前から上半身が熱くなることがあった。昨年までは寝ているときにパジャマを着てたが今年は暑くてダメ。エアコンをかけていないと寝られない
この夏は明らかにあつい 急な紅潮と発汗 イライラ 眼の充血+眼痛 そして浅眠
上半身は暑いけれど足は冷えやすくて足首は痛くなる。起床時には指が痛い(力が入っている?) 浮腫む感覚もある
生理は半年来ていない。それまでは2か月に1度のペースだった。閉経近くになってきて量が多くなっていた。。。
女性は初潮を迎えてから毎月一定量の血液を体外に排出する。血(≒血液)は温かいものでありカラダを温める働きをもつ。月経は妊娠準備の結果、受精・着床せずに剥がれ落ちた子宮内膜と血液。自身のカラダだけを考えれば月経血は『有余の血』である。毎月体外に出ていた余剰で温かいものが出て行かなくなるとカラダは熱をもつようになる。
これが更年期のホットフラッシュの原因だ
同時に血を作り出すチカラも減ってきているため、血熱を冷ましつつ新しい血を生み出す手助けをすればこれらの症状はおちつく。。。
上記の方はひと月で熱っぽさが落ち着いた。同時に睡眠も良く体がスッキリした。イライラも眼の症状もない。
ひと月半経った頃には以前飲み易かった漢方が苦く感じるようになったと仰った。これは熱を冷ます薬草が必要なくなってきた見逃せないサインだ。減薬して3か月で治療は終了となった。
この年代の手指や足の関節の痛みやこわばりは関節リウマチかどうか確認しておかなければならない
20年くらい前までは漢方による治療も行われていたが、現代では新しい治療薬のほうが断然予後が良好である
この方はリウマチではなかったし漢方薬で手指の症状も消失した