アトピー性皮膚炎について
アトピーは私が漢方と出会ったキッカケです
- 他人の目が気になる
- 自分を鏡で見るのがイヤ
- 痒くて眠れない
- 半袖は着られない
- とにかくみんなと同じ生活がしたい
私自身がかつて感じていたことであり同じように悩む方のお手伝いがしたいと漢方薬局をはじめました
脱ステロイド
「言うは易く行うは難し」無理するとかつての私の様に散々な目に遭います
私は(というより漢方医の方々も)標準治療が絶対悪だなんて思っていません
むしろ小児期にしっかりステロイドで治療をしていればアトピーなんて気にせず成長していきます
ステロイドを使わないで「子供が可哀そう」と甘やかして育てるとアトピー体質から抜け出せないまま成長していきます
落ち着きがある・片付けができる・整理立てて物事を進められる
これらをキチンと躾けてあげることはアトピー治療にも有効でありそのために外用ステロイドは有効です
外用ステロイドはその子にとってアトピーを無いものとして育てるためのサポーターです
アトピー性皮膚炎ガイドライン2021 日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/ADGL2021.pdf
あなたもしくはご家族のために読んでほしい部分ですから下記は目を通してください
第1章
2.1定義、疾患概念 2.2病態生理 2.4発病因子・悪化因子 2.5疫学 2.7皮疹の特徴
3.1治療の目標 3.2治療方法 3.3薬物療法 3.4スキンケア 3.5悪化因子の検索と対策 3.6心身医学的側面 3.12民間療法
第2章
CQ1:アトピー性皮膚炎の治療にステロイド外用薬はすすめられるか
CQ2:皮疹が十分に軽快した後もステロイド外用薬を継続する場合,塗布頻度を減らす方法とランク(強さ)を下げて連用する方法のどちらがよいか
CQ9:再燃を繰り返すアトピー性皮膚炎の湿疹病変の寛解維持にプロアクティブ療法は有用か
CQ10:アトピー性皮膚炎の治療に保湿剤外用はすすめられるか
CQ15:難治性のアトピー性皮膚炎の治療にシクロスポリン内服はすすめられるか
CQ17:難治性のアトピー性皮膚炎の治療にデュピルマブ皮下注はすすめられるか?
CQ18:難治性のアトピー性皮膚炎の治療にバリシチニブ内服はすすめられるか?
CQ19:アトピー性皮膚炎の治療に漢方療法は有用か
CQ28:石鹸・洗浄剤の使用はアトピー性皮膚炎の管理に有用か
CQ33:ペットの飼育,動物との接触を回避する指導はアトピー性皮膚炎の発症予防や症状改善に有用か
アトピーは体質である
はじめに申し上げておきますがアトピー性皮膚炎は体質が大きく関わります
肌質・性格などはそれまで生きてきた人生によって形成された部分が大きいですから完全に入れ替えることはできません
そのため緩解・治癒された方でも生活リズムが乱れると再発します
治癒を望むのであればできるだけ若いうちからいらしてください 年齢を増すごとに治癒は困難になっていきます
ガイドラインにある通りアトピーは心身医学的側面が関わっています
アトピーには遺伝的素因があると言われていますが、これは親がアトピー体質であると子への対応がルーズになるためと考えています
アトピーの漢方治療
そこで漢方でサポートしています
漢方には子のメンタルを落ち着かせる働きがあります 体力をつけて丈夫なカラダに育てる働きがあります
痒みを抑えるのはとても困難です *ステロイドにはその効果があります
しかし漢方は「痒い」と感じたときに生じる昂ぶりを落ち着かせることができます
そして精神的成長を待つのではなく、促すことで痒みは感じにくくなり
結果としてアトピーが改善に向かっていきます
小児であれば1-2か月のうちに改善がみられます
成人は重症度によりますが遅くとも3カ月の頃には体感的な変化は現れています